定価3,960円(本体3,600円)
発売日2022年4月26日
ISBN978-4-7917-7468-5
「秘密荘厳住心」という核心へ
いまなお文化や思想に大きな影響をおよぼしつづけている空海。そのあまりにも広遠なる思想の究極とは何なのか。空海の主著をひもとき、その「秘密荘厳住心」という最深の思想に迫るとともに、そこから私たちのあるべき姿をも洞察する。仏教思想研究の第一人者が満を持して著した、空海論の決定版。

[目次]
まえがき
第Ⅰ部 空海の深奥へ——『秘密曼荼羅十住心論』を読む前に
第一章 空海における十住心思想の形成について
一 勅令による『秘密曼荼羅十住心論』
二 十住心の概要とその名称
三 特に第八住心の名称について
四 特に第九住心、第十住心の名称について
五 十住心思想の形成過程(一)
六 十住心思想の形成過程(二)
七 『十住心論』と『秘蔵宝鑰』との関係について
むすび
第二章 『秘密曼荼羅十住心論』各住心の内容
はじめに
一 『秘蔵宝鑰』による各住心の概要
二 『秘密曼荼羅十住心論』各住心の概要
むすび
第Ⅱ部 『秘密曼荼羅十住心論』「秘密荘厳住心 第十」を読む
序章 『秘密曼荼羅十住心論』の「帰敬頌」
第一章 自心の源底と法曼荼羅について――「秘密荘厳住心 第十」を読む(一)
第二章 胎蔵海会の曼荼羅について――「秘密荘厳住心 第十」を読む(二)
第三章 金剛界会の曼荼羅について――「秘密荘厳住心 第十」を読む(三)
第四章 真言教法とは何か――「秘密荘厳住心 第十」を読む(四)
第五章 真言教法の秘密について――「秘密荘厳住心 第十」を読む(五)
おわりに
付録 『秘密曼荼羅住心論』「秘密荘厳住心 第十」現代語訳
あとがき

竹村牧男(たけむら・まきお)
1948年東京生まれ。1971年東京大学文学部卒業、75年同大学院印度哲学専修博士課程中退。三重大学助教授、筑波大学教授、東洋大学教授、東洋大学学長を歴任。東洋大学名誉教授。専門は仏教学、宗教哲学。唯識思想研究で博士(文学)。著書に『唯識の構造』(春秋社、1985)、『華厳とは何か』(春秋社、2004)、『西田幾多郎と鈴木大拙』(大東出版社、2004)、『入門 哲学としての仏教』(講談社現代新書、2009)、『『大乗起信論』を読む』(春秋社、2017)、『空海の哲学』(講談社現代新書、2020)、『空海の言語哲学』(春秋社、2021)、『唯識・華厳・空海・西田』(青土社、2021)ほか多数。