現代思想2026年2月臨時増刊号 特集=ハンナ・アーレント

-生誕120年-

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現代思想2026年2月臨時増刊号 特集=ハンナ・アーレント

定価2,420円(本体2,200円)

発売日2026年1月27日

ISBN978-4-7917-1493-3

圧倒的な現実を前に、思想には何ができるのか
身をもって経験した全体主義の衝撃から立ち上がる強靭な思想。戦争、ポピュリズム、ジェンダー不平等といった現代の複層的な危機に対し、私たちは今なお彼女の思想に参照すべき点が少なくない。本特集では生誕120年を機に、アーレントの提起した問題系にさまざまな角度から応答する。

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【目次】

 

総特集*ハンナ・アーレント――生誕120年

 

討議             
二一世紀のアーレント――混迷する時代を生きるために / 重田園江+百木漠

肖像               
『人間の条件』再読――民主主義の危機に際して / 千葉眞
アーレントと出会う / 矢野久美子
複数の人間、哲学者、善行を行う者――アメコミヒーローより考察されるアーレントの「誰」概念 / 國分功一郎
ハイデガーとアーレント――手紙でたどる戦後の再会と交流 / 森一郎

情況
美、狂気、歓待――アーレントの異端的読者たち / 鵜飼哲
二国家、一国家、無国家…――パレスチナにおける「国家承認」問題とハンナ・アーレントのバイナショナリズム再考 / 早尾貴紀
なぜいま、バイナショナリズムか――アーレントとバトラーからみる「帝国」と「共生/共棲」 / 二井彬緒                                    

共同体
現われの危機と公共性――アーレントとアンダーコモンズの政治哲学 / 清水知子
「事実のリアリティ」の現れ――バトラーのアーレント批判の検討 / 押山詩緒里
アーレント『革命論』と明治維新・明治革命 / 小泉義之
「行為」の後、あるいは「行為」していないとき、政治的な共同性はどこにあるのか / 寺井彩菜

教育
アーレントの判断力論は差別のない世界にはつながらないのか?――ガインズ『アーレントと黒人問題』への批判的応答 / 玉手慎太郎
「第二の敗戦」と教育の危機――アーレントの教育思想から原発事故を読む / 渡部純
子どもが「異論」を述べること――アレント教育論の新たな地平を拓く / 樋口大夢 

生活
制作的な修復――『人間の条件』における労働概念の一解釈 / 戸谷洋志
事物と注意――アーレントの仕事=制作論から再考する / 池田剛介
アーレントとケア――世界から追放された者たちのケア論 / 對馬果莉

技術
アレントと考える自然と人間の未来 / 牧野雅彦
人新世時代のアーレント / 渡名喜庸哲
人新世と発展の行方 / 奥井剛

言葉
「悪の凡庸さ」再考――あるいは自分の名のもとでのみ語るということ / 三浦隆宏
亡命言語としての母語――ハンナ・アーレントと言語の複数性  / 宮﨑裕助
アーレントのリルケ論――「リルケ『ドゥイノの悲歌』」(一九三〇)をめぐって  / 林大地

資料
アーレントブックガイド / 百木漠