定価3,080円(本体2,800円)
発売日2026年2月25日
ISBN978-4-7917-7769-3
革命・戦争・焚書……一晩で燃え尽きた写本が、いま蘇る。
アイルランド内戦で破壊された膨大な公文書、普仏戦争の砲火につつまれた百科事典、第二次世界大戦の空爆で損壊した中世最大級の世界地図——。
中世ヨーロッパでうみだされた写本の数々はいかなる受難を乗り越え、現在に引き継がれているのか。
復元に奔走したアーキビストたちの奮闘にも光を当てた、あたらしい写本の歴史。

[目次]
はじめに
第一章 過去についての 私たちの知識
第二章 図書館と文書館
第三章 何が失われたのか
第四章 ベーオウルフ、危機一髪
第五章 「書記たちの学識など消え去ってしまえ!」
第六章 ストラスブール、一八七〇年八月二四日——『悦楽の園』
第七章 ダブリン、一九二二年六月三〇——アイルランド公記録館
第八章 ナポリ、一九四三年九月三〇日——ナポリ王立文書館
第九章 ハノーヴァー、一九四三年一〇月九日——エプストルフの世界図
第一〇章 シャルトル、一九四四年五月二六日——市立図書館
終わりに
図一覧
略語一覧
原注
索引

[著者]ロバート・バートレット(Robert Bartlett)
大英帝国勲爵士、英国学士院会員。セント・アンドリュース大学中世史名誉教授。中世の植民地主義や聖人崇拝を専門とする。編著書として『図解 ヨーロッパ中世文化誌百科(上・下)』(原書房)、『ヨーロッパの形成』(法政大学出版局)、『中世の神判』(共著、尚学社)などがある。
[訳者]大津祥子(おおつ・しょうこ)
津田塾大学国際関係学科(フランス政治史専攻)卒業。翻訳書に『蚊が歴史をつくった』(青土社)、『彼女の最初のパレスチナ人』(小学館)、『PHOTO ARK 虫の箱舟』(日経ナショナルジオグラフィック)などがある。