「母になること」とメンタルヘルス

-産後うつと母性の現代史-

レイチェル・ルイーズ・モラン 著,鹿田昌美 訳

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「母になること」とメンタルヘルス

定価3,960円(本体3,600円)

発売日2026年6月26日

ISBN978-4-7917-7793-8

スーパーマザー神話、ポストフェミニズム、新自由主義の台頭……
時代のうねりをかいくぐり脈々とつづいてきたウィメンズ・ヘルス運動のひとつに、「産後うつ」の権利運動がある。一本の電話からはじまった草の根活動はやがてアメリカ全土へ広がるが、その運動内にはさまざまな緊張や葛藤、矛盾があった。綿密なオーラルヒストリーとアーカイブ調査にもとづく、はじめての本格的通史。

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はじめに

1章 ベビーブルーとベビーブーム
2章 フェミニストから見た産後
3章 精神医学の基盤
4章 スーパーマザーと支援グループ
5章 新たなウィメンズ・ヘルス運動
6章 診断の問題
7章 産後ケアの専門家
8章 トークショー、告発番組、産後うつの啓発
9章 新世代の活動家たち
10章 これは政治問題ではない

おわりに
謝辞

訳者あとがき 私たちは同じページを開くことができる

解題 からまりあう歴史から生存の政治へ(北村 文)

索引
巻末注

[著者]
レイチェル・ルイーズ・モラン(Rachel Louise Moran)
ノーステキサス大学歴史学部准教授。ペンシルベニア州立大学にて歴史および女性・ジェンダー学の博士号を取得。20世紀アメリカの政治、ジェンダー、健康に関する研究を行っている。著書にGoverning Bodies: American Politics and the Shaping of the Modern Physique(‎University of Pennsylvania Press, 2018)、Shaped by the State : Toward a New Political History of the Twentieth Century (University of Chicago Press, 2019 [共著] )など。

[訳者]
鹿田昌美(しかた・まさみ)
国際基督教大学卒。翻訳書にパメラ・ドラッカーマン『フランスの子どもは夜泣きをしない――パリ発「子育て」の秘密』(集英社)、オルナ・ドーナト『母親になって後悔してる』(新潮社)、クラウディア・ゴールディン『なぜ男女の賃金に格差があるのか――女性の生き方の経済学』(慶應義塾大学出版会)、ジョン・ストレルキー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ダイヤモンド社)など多数。著書に『翻訳者が考えた「英語ができる子」に育つ本当に正しい方法』(飛鳥新社)がある。

[解題]
北村 文(きたむら・あや)
津田塾大学学芸学部准教授。専門は、社会学、ジェンダー研究、日本研究。批判的言説分析とエスノグラフィーの方法論から、母たちの日々の実践や経験、感情を主題とするマザリング研究をおこなっている。著書に『日本女性はどこにいるのか―イメージとアイデンティティの政治』(勁草書房)、共編書に『現代日本のマザリング』(新曜社、近刊)など。