戦争と差別について哲学は何を言えるのか

-門脇俊介 社会哲学講義-

門脇俊介 著,池田 喬 編

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戦争と差別について哲学は何を言えるのか

定価3,080円(本体2,800円)

発売日2026年6月25日

ISBN978-4-7917-7786-0

東大駒場、幻の講義がいま甦る
ひとはなぜ道徳的主体とみなされうるのか、戦争における責任はいかにして問うことができるのか、「ひとをはずかしめない社会」とはどんな社会なのか——2001年、同時多発テロと米国のアフガン侵攻が世界を揺るがすなか、哲学者・門脇俊介(1954-2010)は、東京大学教養学部の学生たちの前で、あくまで哲学の立場から原理的な思考を展開しようと試みた。戦争や差別が世界を覆いつつあるいま、その強靭な思考を甦らせる。

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編者序文――二五年後にこの講義を読む人たちに

Ⅰ 戦争と差別について哲学は何を言えるのか――社会哲学講義

序 論 自由意志と自然法則のあいだで
第一章 道徳上の運(moral luck)
第二章 戦争における倫理
第三章 啓蒙主義の意味
第四章 多文化主義の問題

Ⅱ 哲学の弁明――単行本未収録テキストから

新任の弁、もしくは哲学の弁明
転任にあたって
哲学の森へ
教科書と外国語教育
哲学 大学における現在
アファーマティヴ・アクションとカリフォルニア大学
専門に没頭できない大学環境
哲学の海を泳ぐ
哲学は趣味だった


夫門脇俊介のこと 門脇由紀子
編者解説

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[著者]門脇俊介(かどわき・しゅんすけ)

1954年北海道生まれ。東京大学教養学部・総合文化研究科で長く教鞭を執り、2010年2月、惜しまれながら逝去した。専門は、ハイデガーを中心とする現象学、分析哲学における行為論や知覚論。現象学の立場から分析哲学の問題に批判的にアプローチする「現代現象学」の分野で先駆的な業績を残した。著書に『理由の空間の現象学』(創文社)、『現代哲学の戦略』(岩波書店)、『『存在と時間』の哲学Ⅰ』(産業図書)、『破壊と構築』(東京大学出版会)など。

[編者]池田 喬(いけだ・たかし)

1977年東京生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、明治大学文学部教授。大学院生時代から約10年にわたり門脇のもとで学んだ。著書に『ハイデガー存在と行為』(創文社)、『ハイデガーと現代現象学』(勁草書房)、『差別の哲学入門』(共著、アルパカ)など。訳書にノエ『知覚のなかの行為』(共訳、春秋社)、ヘルマン『差別はいつ悪質になるのか』(共訳、法政大学出版局)など。