ユリイカ2026年7月号 特集=『天幕のジャードゥーガル』の世界

-トマトスープが描く歴史マンガの新地平-

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ユリイカ2026年7月号 特集=『天幕のジャードゥーガル』の世界

定価1,980円(本体1,800円)

発売日2026年6月29日

ISBN978-4-7917-0479-8

アニメ放送記念!
丹念な描線と緻密な調査によってあらわされる歴史の仔細――。トマトスープ『天幕のジャードゥーガル』(秋田書店、2021-)とは「知」をもって拡大しゆくモンゴル帝国に抵抗した元奴隷の少女が、魔女として記録されるにいたるまでの物語である。中世の草原を舞台とした復讐譚が人々の心をひきつけるのはなぜなのか。第55回日本漫画家協会賞大賞の受賞など高い評価を受けている本作のアニメ化を記念し、その魅力にせまる特集号。
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特集*『天幕のジャードゥーガル』の世界――トマトスープが描く歴史マンガの新地平

 

❖対談
歴史家ではなく創作者 / トマトスープ×幸村誠

❖魔女たちの呼応
選択という復讐 / 辻村七子
共振する血の器  / 岡田育

❖運命と幸福に抗って
キャラクターに抗うということ / 森下達
明日の幸せへの抵抗――『天幕のジャードゥーガル』における顔のはたらき / 森田直子
方法としてのジャードゥーガル――悪役令嬢もの/悪女もの・後宮ものとして読む政治実践 / 遠藤麻衣

❖『天幕のジャードゥーガル』アニメ放送開始!
星辰図を描く内幕から / 山田尚子+Abel Gongora
『天幕のジャードゥーガル』アニメ制作現場から / 吉田健一

❖ カラコルムの草原を夢見て
歴史と創造性のあいだで / 日野浩志郎
草原の記憶と、“魔女”たちを想って / 相沢梨紗

❖魔術的なる細密画
『平家物語』を通して見る、抒情詩としての『天幕のジャードゥーガル』 / 小松祐美
『天幕のジャードゥーガル』における幾何学・占星術・錬金術 / ヒロ・ヒライ
『天幕のジャードゥーガル』におけるペルシア表象  / ザヘラ・モハッラミプール

❖「歴史創作」イラストギャラリー 
トゥース市の八年間 / 亀
炎 / 佐藤二葉
あの人 / 三木有
『天幕のジャードゥーガル』によせて / 小宮りさ麻吏奈
あなたは私の / 北野詠一

❖歴史は物語ではないけれど
歴史学の視点から見る――「歴史創作」におけるフィクションと考証 / 赤坂恒明
モンゴル帝国初期のオルドと「知」の交流 /  宮紀子
「天幕のジャードゥーガル」は〈学習マンガ〉か?  / イトウユウ

❖『諸王国の輝ける星たちの書』
奪われたものを受け継ぐ――帝国のモノと知をめぐる覚書 / 壺屋めり
空色の女王の思い出と、トマトスープさんの歴史創作のこと / 並木陽

❖辺境と海原への旅
原料としての航海記、そしてその調理法――トマトスープ『ダンピアのおいしい冒険』における「白髪」の男たち / 石橋正孝
危機をいかに乗り越えるか――ペルシア文学の営みから / 中村菜穂
赦せない彼女はヒロインとなることを拒絶した――「地上のシーリーン」と『天幕のジャードゥーガル』に見る彷徨と挫折 / 足立加勇
刻む男、織る女――「地上のシーリーン」と「ナヒチェヴァンへの旅」をめぐって / 向後恵里子

❖資料
『天幕のジャードゥーガル』をもっと楽しむためのブックガイド / 谷川春菜

 

❖忘れられぬ人々*57
故旧哀傷・寂しい老人 / 中村稔

❖物語を食べる*49
人はしぐれて乞食の旅に出る / 赤坂憲雄

❖詩
あつち生まれ / 成田凛

今月の作品
東浜実乃梨・こうちちか・Jean Chavigny・ぺ子亞・関本昭太郎 / 選=高橋順子

われ発見せり
目が美しいものを見ると、 手はそれを描きたくなる  / 村山正碩

 

表紙・目次・扉……北岡誠吾
表紙イラスト…… トマトスープ