定価3,740円(本体3,400円)
発売日2026年9月26日
ISBN978-4-7917-7796-9
へんな歯のやつ、歯を捨てたやつ、生き残るってたいへんだ
理容室のカミソリのようなチスイコウモリの小臼歯、せっかく生えても成熟すると失われるカモノハシの歯、いまやトラブルメーカーの人類の親知らず――。生き物の歯はみんな個性的で、魅力的で、一生懸命だ。「歯」の歴史を噛みしめる、稀有なノンフィクション。

目次
はじめに
第Ⅰ部 歯のスペシャリストたち
第1章 チスイコウモリ――吸血コウモリは血を吸わない
第2章 カンディル――訪問先には気をつけて(人間も魚も)
第3章 ウマ――歯を見れば年齢がわかる
第4章 イッカクとゾウ――牙をもつ者、もたぬ者
第5章 ヘビ――毒蛇がうじゃうじゃ
第6章 魚――プープ・オン・ザ・ビーチもときには役に立つ
第7章 トガリネズミ――小さな体に大きな食欲
第8章 ワニ――さあ、噛んでみろ!
第Ⅱ部 誰に、どんなのが、どれだけ生えているか?
第9章 歯はいかにして生まれたのか?
第10章 あっさり学ぶ歯の基礎知識
第Ⅲ部 歯なんていらない!
第11章 魚類とカエル――歯はなぜ消えたのか?
第12章 恐竜、鳥類、カメ――引き出しに入っているのは何?
第13章 アリクイからクジラまで――歯をもたない哺乳類たち
第Ⅳ部 人間の歯、その忌まわしき過去と希望の未来
第14章 口数は少ないが、歯はもっと少なかった男
第15章 歯のジュエリー、鉗子、そしてペリカン
第16章 歯の虫
第17章 知恵の歯、赤ん坊の歯、そして歯の妖精
第18章 歯科治療の未来――無限の彼方へさあ行くぞ!
エピローグ――科学という営み
謝辞
注釈
索引

[著者]ビル・シャット (Bill Schutt)
ニューヨーク市生まれロングアイランド育ちの動物学者。ロングアイランド大学ポスト校生物学名誉教授、アメリカ自然史博物館研究員。著書に『あなたの知らない心臓の話』(吉野山早苗訳、原書房)、『共食いの博物誌』(藤井美佐子訳、太田出版)、『地獄の門』(共著、押野慎吾訳、竹書房)などがある。
[訳者]西尾義人(にしお・よしひと)
東京生まれ北海道育ちの翻訳者。国際基督教大学教養学部語学科卒業。訳書にリー・マッキンタイア『エビデンスを嫌う人たち』(国書刊行会)、デイヴィッド・ピーニャ=グズマン『動物たちが夢を見るとき』、トム・ヴァン・ドゥーレン『カタツムリから見た世界』(いずれも青土社)などがある。