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コンテンツの思想
マンガ・アニメ・ライトノベル
東 浩紀 著
伊藤 剛 著 神山 健治 著 桜坂 洋 著 新海 誠 著
新城 カズマ 著 夏目 房之介 著 西島 大介 著
200703刊/四六判/204頁
C0010 定価1260 円(本体1200 円)
ISBN978-4-7917-6325-2
キャラはいかにして生成するか
コンテンツ産業の国を挙げての振興が喧しく言われる現在、マンガ・アニメ・ライトノベルetc.の現場はどうなっているのか。東浩紀がポスト 『エヴァ』 世代のクリエーターたちと熱く激しく切り結ぶ。
まったく新しいサブカルチャー批評の 胎動を伝える画期的対論集!
コンテンツ産業については、近年、ビジネスの視点からの分析が相次いで出版されている。(・・・)しかし、そこで注目を集めているマンガやアニメ、ライトノベル、ゲーム(ゲームは本書ではほとんど触れていないが)に対して、「産業」 や 「風俗」 としてではなく、文化的な表現として正面から分析の視線を向けた仕事は、驚くほど少なく、かつ散発的にしか現れていない。(・・・)もしこれからも批評なるものがあり続けるのであれば、それらマンガやアニメ、ライトノベル、ゲームなどを対象とするまったく新しい作品分析のパラダイム、新しい批評のスタイルを開拓しなければならない(・・・) 「はじめに」 より
【目次】
はじめに / 東浩紀
1 セカイから、もっと遠くへ / 新海誠×西島大介×東浩紀
『ほしのこえ』 の衝撃 / アニメと美少女ゲームのあいだで / 編集という才能
走馬燈のように / 新海=データベース=まんが・アニメ的リアリズム
アニメ制作というシステム / 『雲のむこう、約束の場所』 のターゲット
あたらしいフィールドへ / 『凹村戦争』 に辿りつくまで / 引用と断絶
感情、叙情性 / 『ほしのこえ』 からセカイ系へ、『凹村戦争』 へ
戦争とセカイ系 / 上京というテーマ、東京と地方 / クラークの向こう側
文学的系譜、村上春樹をめぐって / 村上春樹、解離、脳内世界 / 「そのさき」へ
2 アニメは「この世界」へと繋がっている / 神山健治×東浩紀
『S・A・C』 と 『2nd GIG』 の差異をめぐって / 「新しい戦争」のリアリティ
「ぷちナショナリズム」とハブ電脳 / 現実と地続きのフィクション
溶解する国家と下からの監視社会 / パラレルワールドの押井守 !?
3 「キャラ/キャラクター」概念の可能性 / 伊藤剛×夏目房之介×東浩紀
「キャラ/キャラクター」の発見 / 「まんが・アニメ的リアリズム」と小説
江戸文化論と東西文化論の罠 / マンガというジャンルの不思議さ
フレームの不確定性と精神分析的フレーム / 「キャラ/キャラクター」は「役者/役」と言いかえられるか?
4 フィクションはどこへいくのか / 桜坂洋×新城カズマ×東浩紀
二つのリアリズム / 萌え要素とデータベース的想像力
まんが・アニメ的リアリズムの可能性 / マンガはアウトサイダー・アートである !?
今こそ星新一を! / キャラクターと固有名
索引(作品名・人名)
[著者] 東浩紀(あずま・ひろき)
1971年生まれ。哲学者・批評家。東京工業大学世界文明センター特任教授。1998年、最初の著作 『存在論的、郵便的』(第21回サントリー学芸賞)により新世代の批評家として広く注目を集める。以降、哲学、情報社会論、サブカルチャー批評etc.の各領域において、旺盛な批評活動を展開している。主な著書に 『郵便的不安たち』(1999年)、『動物化するポストモダン』(2001年)、『網状言論F改』(斎藤環、小谷真理らとの共著、2003年)、『自由を考える』(大澤真幸との共著、2003年)、『東京から考える』(北田暁大との共著、2007年)、『ゲーム的リアリズムの誕生』(2007年)など。
[共著者] 新海誠(しんかい・まこと)
1973年生まれ。映像作家。2002年に発表したフルデジタル作品 『ほしのこえ』(新世紀東京国際アニメフェア21「公募部門優秀賞」、第6回文化庁メディア芸術祭「デジタルアート部門特別賞」など受賞多数)の圧倒的なクオリティによって、一躍次世代の映像作家の旗手として躍り出る。主な作品に 『彼女と彼女の猫』(2000年)、『雲のむこう、約束の場所』(2004年、第59回毎日映画コンクール・アニメーション映画賞など受賞)、『秒速5センチメートル』(2007年)など。
[共著者] 西島大介(にしじま・だいすけ)
1974年生まれ。マンガ家。2004年、描き下ろし単行本 『凹村戦争』 でデビュー。詩情と批評性が凝縮された内容とポップな絵柄で一作ごとにマンガ表現の可能性を拡げ、若い読者を中心に熱く支持されている。主な作品に 『世界の終わりの魔法使い』(2005年)、『土曜日の実験室』(2005年)、『アトモスフィア』(2006年)、『All About マンガっち』(2007年)など。現在 『ディエンビエンフー』 を 『月刊IKKI』 にて連載中。
[共著者] 神山健治(かみやま・けんじ)
1966年生まれ。映画監督。スタジオ風雅を経てフリー。当初背景及び美術監督として活躍していたが、1994年頃からゲームのムービーパートなどの演出で才能を発揮。美術出身の演出家として注目を集める。『魔女の宅急便』(1989年)の背景、『人狼』(2000年)の演出、『BLOOD THE LAST BAMPIRE』(2000年)の脚本などを経て、『ミニパト』(2002年)で初監督。その後、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(2002―03年)、『攻殻機動隊 S.A.C.2nd GIG』(2004―05年)、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』(2006年)で監督を務め、高く評価される。2007年春より新作 『精霊の守り人』 がNHK‐BS2にて放送予定。
[共著者] 伊藤剛(いとう・ごう)
1967年生まれ。マンガ評論家。武蔵野美術大学非常勤講師。2005年、最初の著作 『テヅカ・イズ・デッド』 を刊行。本格的なマンガ評論のマイルストーンとして、各方面からの絶賛を受ける。その他の著書に 『網状言論F改』(東浩紀編、2003年)、『東海鉱物採集ガイドブック』(名古屋鉱物同好会編、1996年)など。『SPA!』 『STUDIO VOICE』 『ちくま』 『ユリイカ』 などマンガ評論の寄稿多数。
[共著者] 夏目房之介(なつめ・ふさのすけ)
1950年生まれ。マンガコラムニスト・マンガ評論家。1972年、マンガ家デビュー。現在、マンガコラムニストとしてマンガ、イラスト、エッセイ、講演、TV番組などで活躍中。主な著書に 『手塚治虫はどこにいる』(1992年)、『マンガと「戦争」』(1997年)、『マンガ学への挑戦』(2004年)、『マンガは今どうなっておるのか?』(2005年)、『孫が読む漱石』(2006年)、『マンガに人生を学んで何が悪い?』(2006年)など。
[共著者] 桜坂洋(さくらざか・ひろし)
1970年生まれ。小説家。2003年、『よくわかる現代魔法』 が第2回スーパーダッシュ小説新人賞最終候補となり作家デビュー。コンピュータプログラムに魔法の概念を導入した本シリーズで、一躍人気作家に。その他の作品に 『All You Need Is Kill』(2004年)、『スラムオンライン』(2005年)がある。2007年より東浩紀と2045年の日本社会を舞台とした未来予測およびエンターテインメント小説制作のプロジェクト 『ギートステイト』 を展開。
[共著者] 新城カズマ(しんじょう・かずま)
小説家。主な著書に「狗狼伝承」シリーズ(1998年―)、「ジェスターズ・ギャラクシー」シリーズ(2002年―)、『星の、バベル』(2002年)、『サマー/タイム/トラベラー』(2005年)、『ライトノベル「超」入門』(2006年)など。別に柳川房彦名義で、ネットワーク・ゲーム制作や書籍企画などを行う有限会社〈エルスウェア〉代表取締役を務め、『ライトノベル完全読本』(2004年)の企画・編集などにも携わる。
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更新日時:Thu, 15 Apr 2010 13:26:18 JST (105d)
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