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絵はがきの時代
細馬 宏通 著
200605刊/四六判/300頁
C0070 定価2310 円(本体2200 円)
ISBN4-7917-6274-6
手に入れ、書きこみ、
送り、受けとり、見つめ、所有する。
行き来する身ぶりの近代史。
近代の視角技術を集大成したメディアとしての絵はがき。その誕生から、旅行と蒐集、消印と投函、ピンポンとの意外な関係、爆発的日本ブームまで。手彩色、透かし絵、3Dなど稀少品の数々を紹介しながら世界の絵はがき史をふりかえり、メディアと身体との関係に新たな光を投げかける。
【目次】
漏らすメディア
折りと封じ / はがき――折りと封じのない手紙の誕生 / 読まずに読む / 絵はがきの登場
日本絵はがきの始まり / 日露戦争と絵はがきの流行 / 絵はがき屋という商売 / 肉筆と印刷のあいだ
封書の温かさ・はがきの冷たさ
絵はがきの中へ
温泉と海 / 「ここにいます」 / 絵はがきの中の卑小なわたし / スケール・エラー
旅する絵はがき
消印を求めて / タンス / 絵はがきを探して
アルプスからの挨拶
ルソーとアルプス / 手紙の距離 / ジュリというアルプス / ソシュールのアルプス空間
世界の国からこんにちは / 山を眺める山 / 旅との距離
あらかじめ失われる旅
ロンドンの登頂 / パリの登頂 / 記念のとまどい
コレクターの出現 / 感傷なき郵便 / 旅の先取り
わたしのいない場所
宛先人の不在 / 筆談の視線 / 書くという贈与
透かしは黄昏れる
透かし絵はがき / 透かし絵はがきの種類 / 光と影の劇場 / 都市の透かし絵
セルロイドエイジ
セルロイド絵はがき / セルロイドの誕生 / セルロイド感覚 / ピンポンは廃り絵はがきは流行る
絵はがきの招待状 / サーブのように絵はがきを / 長すぎたサーブ
一枚の中の二枚
ステレオグラムの登場と立体写真 / フリスの風景写真 / ステレオ・リテラシーの向上
見世物としての訪問販売 / 立体写真絵はがきの登場 / 日本でも製造されたステレオカード
カードとディスプレイ
個人の展示空間 / 展示用品の進化
ミカドとゲイシャの国
日本人コスプレ感覚 / 扇のはためき / 日露戦争と絵はがきブーム / おとぎの国の黄昏
カール・ルイスの手紙
カール・ルイス発ロンドン行き / カール・ルイスと初日カバー / カール・ルイスの絵はがき時代
初日カバー時代
シカゴみやげ
万博からの挨拶 / アメリカにおける絵はがきの始まり / シカゴ博の日本館 / その後の鳳凰殿
洪水と空白
街路を写す水害絵はがき / 写真絵はがきの画質 / 水害の進行と絵はがきの速報性
ことばを待つ空白 / 大洪水と「修善寺の大患」 / 空白に書き継ぐ
色彩と痕跡
写真絵はがきの歴史 / 彩色という痕跡 / 彩色をたどって
画鋲の穴
記念スタンプへの熱狂 / 画鋲のあと / 絵はがきの束 / 絵はがき帖 / 痕跡と行為
あとがき
[著者] 細馬宏通(ほそま・ひろみち)
1960年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了(動物学)。現在、滋賀県立大学人間文化学部助教授。専門はコミュニケーション論。単著に 『浅草十二階』(青土社)、共著に 『ステレオ 感覚のメディア史』(ペヨトル工房)、『活動としての文と発話』(ひつじ書房)、『相互行為の社会心理学』(北樹社)などがある。
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更新日時:Thu, 15 Apr 2010 11:18:14 JST (141d)
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